Stardust Crown
戌入れば 馴るるうちにも 愛しき
陰追ふ時を しばし待ちなむ
寝ぬ入れば 慣るる家にも 美しき
影負ふ時を しばし待ちなむ
旅路告ぐ 門出の船の 大き鳥
鳴く波越ゆる 声高らなり
旅路継ぐ 門出の船の 大き取り
泣くなみ肥ゆる 声高らなり
猿とても 雪は何処か 思ふべし
樹になるままに 陽を振り放けば
去るとても 行きは何処か 思ふべし
気になるままに 日を振り放けば
数ふれば 年の柵越え はや羊
夢のまもなく 朝に成るらむ
新しき 巡る馬より なほも疾し
この道ひとつ 駆けて走らむ
幾重にも 夜毎重なる 驚かし
大巳なるとし ゆめ語らばや
幾重にも 吉事重なる 驚かし
大実生る年 夢語らばや
果て染めて なほ登り来る 初日の出
雲ある年も 世は明けにけり
行く年や 明日にも流れん 時なれど
戻らぬ今を 鐘の音に聞く