Stardust Crown
SdC大富豪は、5人制(うち人間1人)の(手札を先になくすことを競う)ゴーアウトゲームです。
恐らくみなさんもご存知の『大富豪(大貧民)』のバリエーションの1つです。このゲームは、出せる手札の組み合わせの豊富さ、そして何と言っても直前の順位による独特のカード交換システムで有名です。また、多くのオプションルールがあることでも知られています。
「※」のところのみ、JavaScript により変更可能です。
SdC大富豪では、ジョーカーを2枚(※)含む1組54枚のカードを使用します。これを席順に1枚ずつ、残らず配るので、カードを最後に受け取るプレイヤーのみ10枚、その他のプレイヤーは11枚の手札でスタートすることになります。
カードが配られるとコンピュータがランク順に並び替えてくれます。しばらくお待ち下さい。
※ JavaScript が有効な場合、「なし・1枚・2枚」から選択できます。
2回目以降のゲームでは、階級に従ってカード交換をします。
交換するカードを選んで台に乗せ、[UP] をクリックしてください。
第1巡(ファーストラウンド)では、階級や席次に関係なく、『水(青)の3』を持っているプレイヤーが最初の親になります。ただし、このときの台札には、必ず『水(青)の3』を含めなければなりません。
最初の親が示されますので、手札を確認したら、[NEXT] をクリックしてください。ゲームを開始します。
まず、巡の起点(その巡のはじめの親)となるプレイヤーが好きなカードを選んで、それを台札とします。(台札は、テーブル上部に表示されます。)このときはパスすることはできません。そして、次のプレイヤーに手番が回ります。
SdC大富豪では常に時計回りに巡が進行します。(コンピュータは左から右、一番右のコンピュータの次がユーザー、ユーザーの次は一番左のコンピュータということです。)
手番が回ってきたプレイヤーは、もし可能なら、台札と同じ型・同じ枚数で、かつ台札のランクを上回るカード(の組)を出すことができます。その場合、台札が切り替わり、カードを出したプレイヤーが新たなる親となります。
出すカードを選択し、[UP] をクリックしてください。
もし、カードを出すことができないか、あるいは望まないならば、パスすることになります。ただし、一度パスしたら以降も自動的にパスされ、該当する巡で手番が回ってくることは二度とありません。(ただし、JavaScript が有効な場合、このパス回数は「無制限・1回」から選択できます。パス回数が「無制限」の場合、残り全員がパスをしない限り再び手番が回ってきます。)
いずれにせよ、新しい巡がはじまればまた手番が回ってきますし、パスによるその他のペナルティは特にありません。
[NEXT] をクリックするとパスします。(このとき、カードを選択中でも [NEXT] をクリックするとパスになります。また、出せるカードが全くないときは自動的にパスします。)
カードを出したことで手札がなくなったら上がりです。(なお、SdC大富豪には上がり禁止札はありません。)順位が付いて、次回の階級が決まります。なお、上がった人が出ても巡は続行しているものと見なします。
切り札が出されるか、親以外の全員がパスをして最後の親に再び手番が回ってきたら、巡は(自動的に)終了します。そのプレイヤー(親)が新たな巡の起点となります。(これを“巡を取る”と言います。)〔4〕に戻って下さい。
ただし、上がった人が親のままで巡が終了した場合、その次のプレイヤーが新たなる巡の最初の親となります。
上記を、プレイヤーが2人以上残っている限り繰り返します。
4人が上がったら順位が確定するのでゲーム終了です。そのゲームの成績が表示されるので、確認したら画面をクリックしてください。次に、通算成績が確認されます。もう1度画面をクリックすると、また〔1〕に戻って新たなゲームをはじめます。(さらに、ゲーム5回ごとに、プレイヤーとしてのユーザーの評価も表示されます。)
成績に関しての詳しいことは、成績についてをご覧下さい。
カードを出す組み合わせには、大きく分けて次の2種類があります。
※SdC大富豪の仕様上、シークエンスは、最も強いランクのカードを先頭にして、それからランク降順にカードを選ぶようにしてください。
なお、SdC大富豪では、1度に出せるカードは最大5枚です。また、同位札ともシークエンスとも解釈できるカードの組は、同位札とみなされます。
カードの強さはランクだけで決まります。スートによる優劣はありません。強い順に、2>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3 となっています。ただし、革命およびクーデター時にはこの強さが逆転します。
ジョーカーは単体(またはジョーカーのペア)では常に最強です。(もちろん、型や枚数の制限は守らなければなりません。)また、他のカードと組み合わせて、任意のカードの代用として使うこともできます。このときのランクの強さや特殊カードとしての効力は、代用されたカードに準じます。(ジョーカーとしての切り札の効力はなくなります。)通常は2枚ですが、JavaScript が有効な場合、ジョーカー枚数は「なし・1枚・2枚」の中から選択できます。
同位札の場合、集められたランクを全体のランクと見なします。また、シークエンスの場合、ランク順に並べたとき、最も強いものを全体のランクと見なします。(このような全体のランクと一致するランクをもつカードを“ランク決定札”と呼びます。)
SdC大富豪ではジョーカーおよび8(後述も参照)は切り札です。ランク決定札として切り札を出すと、巡を取ることができます。(8を切り札にすることを“8切り”と呼ぶことがあります。JavaScript が有効な場合、「なし・あり」を選択できます。)
※切り札を出すと、画面右側のボックスに [TRUMP] が表示されます。
前述のように、革命やクーデターが起こると、ランクの強さの順位が逆転します。革命やクーデターは次の時に起こります。
同位札が4枚以上出された場合、その瞬間から(自動的に)革命が起きます。(ジョーカーを含めても構いませんが、シークエンスによる革命はありません。)ただし、既に革命が起こっていたなら元に戻ります。これは、ゲームが終了するまで(新たにカードを配り直すまで)有効です。
※革命時は、画面右側のボックスに [REVOLUTION] が表示されます。
ランク決定札としてJ(ジャック)が出されると、その瞬間から(自動的に)クーデターが起きます。もし既に革命が起こっていたなら、ランク順位が元に戻ることになります。ただし、クーデターの効力は巡が終わると消滅します。(一般的には“イレブンバック”と呼ばれるルールです。JavaScript が有効な場合、「なし・あり」を選択できます。)
※クーデター時は、画面右側のボックスに [COUPDETAT] が表示されます。
SdC大富豪には上がり禁止札はありません。ジョーカー・2・J・8・3と、革命時を含めてどんな札で上がっても構いません。また、単体でなくて、複数枚で上がっても問題なしです。
SdC大富豪では、結局、次のような特殊な効力をもつカードが存在することになります。
「※」のところのみ、JavaScript により変更可能です。
ただし、前述のように、Jや8等が特殊効力をもつのはランク決定札として使用されたときのみです。
SdC大富豪では、ステージごとに座席を組み直します。席次1位を起点として、前回の順位の通りに、時計回りに座席を定めます。(カードを配るのは大富豪から時計回りですし、巡も時計回りに進行するので、席順は重要です。)
『SdC大富豪』は5人制ですから、以下の階級が順位(席次)に従って、各プレイヤーそれぞれに割り振られることになります。
席次 | 階級 | 分類 | 交換 | 基準 |
---|---|---|---|---|
1位 | 大富豪 | 富豪系 | 2枚 | 自由 |
2位 | 富豪 | 富豪系 | 1枚 | 自由 |
3位 | 平民 | 平民系 | なし | − |
4位 | 貧民 | 貧民系 | 1枚 | 高位優先 |
5位 | 大貧民 | 貧民系 | 2枚 | 高位優先 |
ただし初回のゲームだけは全員『平民』です。便宜上、ランダムに席次を割り振りますが、これは、カードの配られる順序と枚数にのみ影響し、カード交換とは関係ありません。
カードを配り終えた後、富豪系と貧民系のプレイヤー同士でカードの交換を行います。大富豪は大貧民と、富豪は貧民と、それぞれ規定枚数のカード(2枚、1枚)を交換します。(平民のプレイヤーには交換がありません。)
このとき、富豪系のプレイヤーは手札の中から好きなカードを選ぶことができます。(必ずしも最弱のカードでなくてもよいです。)
貧民系のプレイヤーは、手札の中で高位の方を優先して差し出さなければなりません。ただし、ジョーカーは除外します。(ジョーカーは手元に残しておきます。)また、複数のスートがある場合は、そのどれを選んでも構いません。
交換は同時に行い、自分の交換するカードを選んでから、相手の交換するカードを見ることになります。
※富豪系のプレイヤーは、もし望むなら、ジョーカーを交換することもできます。(全くお薦めできませんが。)
SdC大富豪における成績の付け方について説明します。
ゲームごとに、各プレイヤーにポイントが与えられます。これは階級には直接関係ありません。上がった時点での、残りの(まだ上がっていない)プレイヤーが所持するカードの合計枚数が得点です。(したがって、ビリのプレイヤーは0点です。)このポイントの累積によって総合順位が決まります。
5回ごとの順位および総合ポイントに従って、100点満点・7段階でプレイヤーに評価が与えられます。最高の評価を目指してがんばってください!
ユーザーの手札は画面左下の方に展開されています。
コンピュータの手札は、枚数のみが、画面上側に2桁のスロット欄で、その数字が表示されています。
ユーザーが選択したカードはいったん仮テーブルと呼ばれるところに転送されます。これはユーザーの手札の右側にあります。(グラデーションのかかっているスペースです。)[UP] などをクリックして、はじめてカードを出したことになります。それまではいつでもキャンセルが可能です。
プレイヤーがカードを出すテーブルが、画面中央の左側にあります。(やはりグラデーションがかかっています。)白線で区切られた上半分が現在の台札であり、下半分に新たに出されたカードが並べられます。
ユーザーは手札の右側に、コンピュータは枚数の左側に、階級・順位が表示されます。また、その下側の白や黒の線が、行動ステータスを教えてくれます。
もしSdC大富豪で採用していないオプションルールなどを知りたいという方があれば、ゲーム系リンク集→テーブルゲーム系→大富豪欄のリンク先が参考になるのではないかと思います。
『大富豪』は『大貧民』と称する地域もあるようですね。ただ、大富豪になるためにプレイしているだろう、ということと、私にはこちらの名前に馴染みがあるということで『SdC大富豪』を名乗っています。
キーワード | ヒット件数(件) |
---|---|
大富豪 | 3570 |
大貧民 | 2430 |
※ Google による。キーワードは“(大富豪|大貧民)+トランプ+ゲーム”で、調査年月日は2002年12月21日。
ちなみに、トランプ関連のサイトを調べてみると、やはり『大富豪』という名称の方が『大貧民』よりも一般的な感じがします。上記は、Google による検索のヒット件数の比較表です。(どうやら重複が多いですね。)
著作・制作/永施 誠