何でも衰弱/設置手順

  1. ダウンロード

 『何でも衰弱』をカスタムしながらそれぞれのウェブスペースに設置する手順を説明します。ただし、利用規約項の『配布アプレット利用規約』に同意いただくことが利用の前提条件になります。
 なお当然ながら、当アプレットで使用する画像の著作権は、もとの著作者が留保することになります。

目次

  1. 概要
  2. ダウンロードと配置
  3. ソース記述
  4. 画像準備
  5. テストとアップロード

概要

特徴

 『何でも衰弱』(以下“本プログラム”)は例えば次のような特徴を備えた Java Applet プログラムです。

 ゲームの操作性やプレイ感覚については本サイトの『何でも衰弱』でテストしてください。

※本サイト『何でも衰弱』のレベル変更機能は、JavaScript およびクッキーにより実現しています。現在、JavaScript の配布は行っていないので、この機能を付属しない形で配布していることになります。ご了承下さい。

名称

 なお、英語名 "Fruits Matching" は『何でも衰弱』←『何でもバスケット』←『フルーツバスケット』の連想からですが、実際には "Pair Matching" だと思われます。ただし、果物のイラストカードを利用したゲームは "Fruits Matching" と呼ぶこともあるそうです。日本語に直訳すると『果物合わせ』でしょうか。中古からあった『絵合わせ』『貝合わせ』等とは根本的に目的が違いますけどね。

設置の流れ

 概ね次の4段階で設置するとよいでしょう。

  1. 画像準備:『何でも衰弱』に使う画像を用意する
  2. ダウンロードと配置:必要なプログラム等をダウンロードし配置する
  3. ソース記述:アプレット用の HTML/XHTML 文書を記述する
  4. テストとアップロード:ローカル環境テストを経て、準備したファイルをアップロードし、ウェブ上で動作を確認する

 本手順説明書は、いわゆる“中級者”向けに記述しました。つまり、一般的なウェブページを設置する際の手順と共通する部分については解説していません。したがって、画像の作成・ソースの手直し・ファイル転送の方法などに関しては、別のリソースを参考にしてください。

ダウンロードと配置

ダウンロード

SdC Fruits Matching "Fruits.zip" VER.1.01 (11.9KB/ZIPファイル)

 "FruitsMatching.zip" と "help.txt"、それに "fruits_sample.html" がフォルダに格納されて ZIP 形式で圧縮されています。解凍ツールで展開してください。"FruitsMatching.zip" がプログラム本体になります。(このファイルについては解凍の必要はありません。)"help.txt" は簡単な説明ですが、当ページを読めば必要ないでしょう。

配置

 必要なファイルが揃ったら配置を決めます。『何でも衰弱』用の画像、ダウンロードした "FruitsMatching.zip"、それにアプレットを設置するページの HTML/XHTML 文書を、適切な関係で配置してください。

 ただし Java Applet のセキュリティのための仕様上、画像ファイルは "FruitsMatching.zip" と同じ階層か、それより下の階層にしか置けません。

※詳しくは画像準備の項を参照してください。

ソース記述

 下記のサンプルソースを適切に書き換えます。( [ ] 内および value="" の " " 内が設定対象です。)基本的に半角英数で、正確に記入してください。(コピーしてもよいでしょう。)また、param の name 属性値は大文字を使用します。

<p>
<applet archive="FruitsMatching.zip" code="FruitsMatching/FruitsMatching.class" width="[WIDTH]" height="[HEIGHT]">
<param name="BACK" value="[CARD-BACK PICTURE]">
<param name="CARDS" value="[PICTURES LIST]">
<!-- 以下、省略可能なオプション -->
<param name="TITLE" value="[TITLE]">
<param name="COLOR" value="#404040">
<param name="BACKGROUND" value="[BACKGROUND PICTURE]">
<param name="CLEAR" value="60">
<param name="CLEARPICTURE" value="[CLEAR PICTURE]">
<param name="LEVEL" value="NORMAL">
<param name="X" value="0">
<param name="Y" value="0">
<param name="TIMELIMIT" value="-1">
<param name="TIME" value="8">
<param name="MISS" value="1">
<param name="ONCE" value="true">
<!-- 以上、省略可能なオプション -->
Java アプレットの実行が有効な環境では [TITLE] をプレイすることができます。
</applet>
</p>
<p><cite>
アプレット配布元:<a href="http://stardustcrown.com/">Stardust Crown</a>(著作:永施 誠)
</cite></p>

※HTML4.01 Transitional または同 Frameset における記述例です。

applet 要素

 もしも、アプレットを設置する HTML 文書と FruitsMatching.zip ファイルが異なる階層にあるなら、applet を次のように変更してください。

<applet codebase="[URL]" archive="FruitsMatching.zip" code="FruitsMatching/FruitsMatching.class" width="[WIDTH]" height="[HEIGHT]">

 [URL] は HTML 文書から見た FruitsMatching.zip の属する階層の相対アドレスに書き換えます。

WIDTH および HEIGHT

 アプレットのサイズを指定します。画像準備でも説明しますが、カードの画像サイズと合わせて、敷き詰められる枚数に関係します。

BACK

 『何でも衰弱』で使用するカードの裏面の画像(普段見える部分)を、アプレットページ(HTML 文書)から見た相対アドレスで指定します。
 なお、プログラムは BACK, CARDS のすべてのカード画像サイズが同一であることを前提にしています。画像サイズは揃えるようにしてください。ただし、ご褒美画像のサイズは必ずしもその制約はありません。

CARDS

 『何でも衰弱』で使用するカードの絵柄の画像を、アプレットページ(HTML 文書)から見た相対アドレスで指定します。カード画像と対応するご褒美画像は " "(半角スペース)で区切り、異なるカードは ";" (セミコロン)で区切ります。そのカードに対応するご褒美画像がなしでよいなら、半角スペースおよびその後のアドレスは不要です。また、画像アドレスおよび区切り記号以外の余計な文字は入れないで下さい。
 画像の数には特に上限はありませんが、少なくとも1枚は指定しましょう。

※指定する順序は適当で構いません。また、ご褒美画像はクリア画像のみにして、個々のカードには対応させなくてもよいでしょう。

例:

<param name="CARDS" value="picture1a.gif picture1b.gif;photo/photo1.jpg">

 上記の例では次のようなカード構成になります。

例のカード構成
カード番号カード絵柄ご褒美画像
picture1a.gifpicture1b.gif
photo/photo1.jpg(なし)

 すなわち、絵柄 "picture1a.gif" のカード(番号1)の組を合わせると、対応してご褒美画像 "pucture1b.gif" が表示されます。(これはクリア画像とはまた別の設定です。)一方、"photo/photo1.jpg" のカード(番号2)の組を合わせてもご褒美画像の表示はありません。

オプション

 また、オプション用のパラメータ( param )も用意されています。これらはいずれも省略可能です。

TITLE

 ゲームのタイトルを指定します。全角文字(日本語)でも恐らく大丈夫でしょうが、場合によっては文字化けすることもあるかもしれません。
 省略すると "SdC Fruits Matching" になります。

COLOR

 余白部分およびパズル時の透明部分の色を決めます。これは、ウェブなどにおけるカラー指定と同じく "#rrggbb" の形式にしてください。("red" や "blue" などの表記、省略形は認識しません。)
 省略すると "#404040"(ダークグレー)になります。

BACKGROUND

 背景に描画する画像を決めます。アドレスの指定は "BACK" と同じです。
 省略すると背景画像なしになります。

CLEAR

 クリアに必要な最低点を決めます。整数を指定してください。すべての絵柄を合わせても、得点が CLEAR 未満ですとクリア画像は表示されません。
 省略すると 60 になります。( "GOOD" が表示される点です。)

CLEARPICTURE

 クリア時に描画する画像を決めます。アドレスの指定は "BACK" と同じです。
 省略するとクリア画像なしになります。

LEVEL

 『何でも衰弱』の難しさを決めます。下記のキーワードのうちいずれかを指定してください。
 省略すると "NORMAL" になります。

TEST
1つの絵柄をなるべく2枚1組で挿入するようにします。これらを、左から右、上から下に向けて、シャッフルせずに単純に並べます。すぐにクリアできるのでテスト時に指定するとよいでしょう。
EASY
1つの絵柄をなるべく4枚1組で挿入するようにしますが、カードはシャッフルされます。
NORMAL
※『SdC神経衰弱』の“中級”に相当します。
1つの絵柄をなるべく2枚1組で挿入するようにします。勿論、カードはシャッフルされます。
HARD
※『SdC神経衰弱』の“上級”に相当します。
NORMAL に加え、1回の挑戦が終わるごとに、ランダムに選んだ1組のカードの位置を入れ替えます。
HARDEST
HARD に加え、入れ替えられるカードが2組になり、しかも意地悪な選び方をします。

X

 カードの列数(横に並べる数)を決めます。整数で指定してください。負の数( "-1" 等)に指定するとカードサイズおよびアプレットサイズから自動的に決まります。ただし、この限界を上回る指定は無効になります。
 省略すると "-1" (自動決定)になります。

Y

 縦の行数を決めるところ以外は上記 "X" と同じです。

※なお『何でも衰弱』の性質上、並べるカードの総数は偶数でなければなりません。そこで、カード総数が奇数になったときは、真ん中の1枚を自動的に取り除くようになっています。

TIMELIMIT

 時間制限を決めます。整数で指定してください。負の数( "-1" 等)に指定するとカードの枚数から自動的に決まります。ユーザーの思考時間がこの時間を1秒超えるごとに、後述の MISS の分だけ得点が減少していきます。
 省略すると "-1" (自動決定)になります。

TIME

 TIMELIMIT="-1" のときに有効です。
 カード1枚あたりの時間制限を決めます。整数で指定してください。ユーザーの思考時間がこの時間超えると、後述の MISS に対応して得点が減少していきます。
 省略すると "8" になります。

※なお、ご褒美画像を見ている時間はカウントされません。

MISS

 上記の時間制限を超えたとき、何秒ごとに減点するかを決めます。例えば「3」なら、基準時間を3秒越えるごとに−1点となります。負でない整数で指定してください。
 省略すると "1" になります。

ONCE

 CARDS で指定したご褒美画像を、同じものでも繰り返し見るかどうか選択します。"false" なら、合わせられた絵柄が以前にも成功したものであっても、繰り返し同じご褒美画像が表示されます。"true" 等、それ以外なら二度目以降の表示はスキップされます。
 省略すると "true" とみなされます。

画像準備

 本プログラムは、様々な画像を用いて『何でも衰弱』を作っていただくために配布しております。

画像の形式など

 画像は GIF 形式または JPEG 形式で用意するのが無難です。(ある程度以上、新しい Java ならば PNG 形式も読めるようですが、対応していない JavaVM があるかもしれません。)

サイズ補正と描画順序

 背景画像・ご褒美画像・クリア画像がアプレット領域よりも小さい場合、センタリングされて表示されます。逆に大きい場合、左上の方を優先して描画します。また、COLOR パラメータで指定した背景色→背景画像→カードまたはご褒美・クリア画像の順で描画されます。

カードと対応するご褒美画像

 前述したように、カード画像は、カード裏面("BACK")のサイズを基準に大きさを揃えるようにしてください。(本サイトでの使用例は横長カードですが、縦長の方がカードっぽいかもしれません。)

 また、本プログラムの特徴の一つに、クリア画像だけでなく、カードごとにご褒美画像を指定できる点がありますが、これは設定しなくても構いませんし、一部のカードにのみ指定しても大丈夫です。

 これらの画像は背景画像の上に重ねて描画されます。したがって透明部分からはパズル時の画像が透けて見えますので有効に利用してください。

テストとアップロード

 思ったように動かないときはアプレット配置Q&Aを参考に修正してください。

ローカルテスト

 準備ができたら、まずローカル環境できちんと動作するか試しましょう。このとき "LV" を "TEST" にすると画像の切り替えなどが巧くいっているか確かめやすくなります。

アップロード

 ローカルテストで問題がないとなれば、用意した画像ファイルや FruitsMatching.zip、HTML/XHTML 文書をアップロードします。このとき、FruitsMatching.zip はバイナリモードで転送しなければなりません。注意してください。なお、大文字小文字も安易に変更しないようにしましょう。

ウェブテスト

 最後にウェブ上できちんと動作することを確認して終了です。なお、"Stardust Crown" へのリンクが機能しているかもチェックしてください。

著作・制作/永施 誠
e-mail; webmaster@stardustcrown.com